澤田歩
宮城県栗原市栗駒文字の市営深山牧場で25日、牛の放牧が始まった。市の農林畜産課によると、今年は28戸の農家から繁殖用の黒毛和牛109頭の申し込みがあった。初日は40頭が放たれ、さっそく広い牧野で草をはんでいた。
放牧するのは、3~13歳ぐらいの雌牛。市内外から運ばれた牛は、一頭ごとに体重をはかる。500キロ前後が多いが、中には620キロを超えたものも。177ヘクタールの牧野で自然の牧草を食べ、のびのび11月ごろまで過ごせば、身は引き締まって100キロ近くも増え、受胎率も上がるという。
今年は4頭を預ける予定で、そのうちの1頭を連れてきた市内の菅原照明さん(65)は「毎年預けているが、放牧した牛は元気が違う。足腰丈夫に育って、良い子を産んでほしい。今年は暖かく、牧草の伸びもよいようだから期待していますよ」と話していた。(澤田歩)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル